伝承館は何を伝承するのか/企画のはじめに

 今年9月、福島県内に「東日本大震災・原子力災害伝承館」がオープンしました。

 私たちウネリウネラは、この施設について掘り下げて考える「伝承館は何を『伝承』するのか」という企画を始めます。

 震災と原発事故の記録をきちんと保存し、伝えていく作業はとても大切です。

 一方で、その「伝え方」はとても難しい。

 一歩間違えれば、問題の本質を見えにくくしたり、現に被災し苦しんでいる方々をさらに傷つけたりすることもあると思います。

 では、オープンしたばかりの伝承館の「伝え方」はどうでしょうか。読者の皆さまと共にそれを議論したい。

というのが、この企画のコンセプトです。

 新聞などメディアには問題点を指摘する記事が多いようです。でも、そもそも世の中に完璧なものなどないとも思っています。

 大切なのは、一方的に「これはダメだ!」と突き放さず、「いいところ」と「悪いところ」をしっかり見つめ、議論することではないでしょうか。

 議論するには、材料が必要です。

 そう考え、私たちはまず、伝承館内に掲示されている「文章」に注目することにしました。

 「津波の記録」や「原発事故への対応」など、施設の中はいくつかのエリアに分かれています。

 各エリアには、3・11後の状況の説明や、展示品の解説などのパネルがあります。

 来場者はこのパネルに書かれた文章を読みながら、各展示品を見ていきます。たとえ同じものを展示していたとしても、この文章の書き方によって、伝承館の「伝え方」は大きく変わってくると思います。

 オープン以降、伝承館を複数回見学した私たちは、館内に掲示されている文章を記録してきました。

 これらの文章を、このサイトで随時アップしていきます。

 読者の皆さまにはぜひ、アップされた文章を読んで感じたこと、指摘したいこと、を書き送ってほしいのです。

 いただいた文章は私たちウネリウネラが責任をもって拝見し、この企画で紹介していきたいと思います。

 立場や視点の異なるさまざまな方の考えが交差していく中で、「伝承館のあるべき姿」が見えてくるはずだと思っています。

伝承館

15 thoughts on “伝承館は何を伝承するのか/企画のはじめに

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