本の感想

報道

【ご意見ご感想】「核なき世界をめざして・田中煕巳さんのお話」に寄せて

先日、長く核兵器廃絶に取り組んできた田中煕巳さん(「日本原水爆被害者団体協議会」代表委員)の言葉を紹介しました。  この文章に関連して、医師の本田宏さんがメッセ―ジをくれました。紹介します。 【本田宏さんからのメッセージ】 題名: 考えさせ...
ブログ

みつける ~ユリ・シュルヴィッツ『ゆき』を読んで~

雪が降っているのを最初に見つけるのは、いつも、こどもたちである。 大げさではない。本当のことだ。 今年も雪が降った。 朝起きると、ベランダにうっすらと白く積もっていた。 私はそんなことにお構いなく、書きものをはじめた。 つぎに起きてきた妻も...
落書き帳

生まれてこないほうが良かったのか?

10月15日に、哲学者の森岡正博さんの最新刊『生まれてこないほうが良かったのか? 生命の哲学へ! 』(筑摩選書)が刊行されました。  私はこれまで森岡さんの哲学から学ぶものが非常に多く、それをもとに考えることが「生きる糧」ともなっているので...
落書き帳

ベネター著『生まれてこないほうが良かった』を買ってみる

いま、「反出生主義」という考え方に関心をもっています。「反出生主義」とはなにか。難しいですが、ざっくり言うと “自分は生まれてこないほうがよかったし、今後子どもをつくるつもりはない” という考え方だと思います。それを展開させて、 “人類はみ...
新着情報

池田澄子句集「此処」とまど・みちお「くまさん」について

ウネリ:俳人の池田澄子さんが新しい句集「此処」(朔出版)を発表しました。感銘を受ける内容だったので、今日話をしたいと思います。 ウネラさんはこの句集を読んで、まど・みちおさんの詩「くまさん」のことを思ったそうなので、そこらへんのことを中心に...
ブログ

長田弘「詩ふたつ」

折にふれ開く、美しい詩画集です。 長田弘の詩と、クリムトの絵が、共鳴しているというのでしょうか。 30代前半に買った本ですが、年を取るにつれて、開くことが多くなりそうな、そんな本です。 かしこまった追悼のための「式」がほしいわけではない。 ...
ブログ

名前も知らない誰かと人生が結ばれるということ ~~「でんしゃにのったかみひこうき」を読んで

ある冬の夕方、保育園に通う息子たち(次男と三男)を迎えにいく途中、遊歩道でふと足がとまった。道の脇には大人の腰丈くらいの木が並んでいる。葉をうち枯らし、薄茶色の枝をむきだしにしている姿は、どこかもの寂しい。なんて思っていたら、そのうちの一本...
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