引き続き東京電力福島第一原発事故で発生している汚染水の海洋放出について、読者の皆さんからいただいたご意見を紹介していきます。8月24日の放出前にいただいた投稿もあります。編集作業が遅れてしまい、大変申し訳ありませんでした。ぜひお読みください! ※画像は宮城の海です
【「沖縄のおばぁ」さんのご意見】
麻生に汚染水を飲ませよう!
対米従属と利権政治を重視する自公長期政権を退場させない限り福島第一原発事故汚染水の海洋放出問題は解決しません。
良心を失っている関係省庁のお役人や東電関係者に四の五の言っても馬耳東風。テレビ新聞も殆どが権力に加担、国民の多くも見て見ぬ振りをするのがこの国の情けない現実です。
「汚染水を飲んでも大丈夫」と言い放った麻生太郎と岸田政権の閣僚全員に汚染水を飲んでもらう! これが一番手っ取り早い策だと思います。復興庁が学校現場に配ったチラシを彼らに見せて「先ずはお飲み下さい」と。
これを企画するだけでも世界は注目します。何故なら汚染水の海洋放出は日本だけの問題ではないから。岸田政権が弱体化している今がチャンス!
【ウネリウネラから一言】
ペンネーム「沖縄のおばぁ」さんは、以下の記事へのご意見を書いてくれました。
トリチウム入りの水をまるで「飲める」かのように描いたチラシが全国の学校に配られていました。この「学校チラシ問題」への憤りを、沖縄のおばぁさんはストレートに書いてくれました。
ペンネームの通り沖縄県在住という「おばぁ」さんからは、以下のような追伸もいただきました。
沖縄と福島。この国の捨て石にされている状況に胸が痛みます。お互い連帯しながら粘り強く果敢に闘い続けましょう!
大事な視点だと思いました。「沖縄のおばぁ」さん、ご投稿ありがとうございました!
続いて紹介する投稿も「学校チラシ問題」に関するものです。
【Schagerlさんのご意見】
ひとごと。 復興庁がプロパガンダのために作ったチラシの内容を(東電は百歩譲って兎も角としても)規制庁が「知らない」と。 規制庁は何の代表としてそこに来ているのか。国の代表ではないのか。 複数の「加害当事者」が、それぞれに縦割りを理由にさまざまな非違を「それは知りません、うちじゃないから」といって逃げようとする。 何の地獄か。 こんな役立たずの会を何度もしている規制庁や東電に、国は何の指導も叱責もしないのか。 汚染水は決して垂れ流してはならないけど、このままだとそれは実現してしまう。日本国民の大多数にとって、「田舎の一地方の出来事」でしかないから。 沖縄の基地問題も、米兵による強姦や殺人も根は一緒だ。 「自分事じゃないから」と、ほとんどの日本人が「国はほんとしょうがないよなー」といいながら酒のアテにするだけ。 いつまでこんなことを続けるのか。 「ニーメラーの警句」、日本の教育に絶対に入れるべきだ。 『許したら、次はお前なんだぞ』と。
【ウネリウネラから一言】
この学校チラシの件は新聞や雑誌で報じられ、かなり注目を集めました。「コメントできない」と言うならまだしも、「現物を見たことがない」という原子力規制庁と東電の回答はとても問題だと感じました。
Schagerlさんは、「ニーメラーの警句」にも言及しています。ナチス・ドイツ時代に反ナチ運動に加わった牧師、マルティン・ニーメラーの言葉です。
ナチ党が共産主義を攻撃したとき、私は自分が多少不安だったが、共産主義者でなかったから何もしなかった。ついでナチ党は社会主義者を攻撃した。私は前よりも不安だったが、社会主義者ではなかったから何もしなかった。ついで学校が、新聞が、ユダヤ人等々が攻撃された。私はずっと不安だったが、まだ何もしなかった。ナチ党はついに教会を攻撃した。私は牧師だったから行動した――しかし、それでは遅すぎた
『彼らは自由だと思っていたー元ナチ党員十人の思想と行動』(ミルトン・マイヤー著、田中浩・金井和子訳)
「沖縄のおばぁ」さんのメッセージとも通ずるものがあると感じました。
Schagerlさん、ご投稿ありがとうございました!
【小林弘枝さんのご意見】
流していいはずがありません
推進側の意見ばかり聞いて、自分達の非も認めず、毒の水を流していいはずありません。中国の意見はもっともです。国内でしてきたように、なかったことにはできないんです。
進めてきたのは自民党じゃないですか。自民党員と支持者で飲んで処理して下さい。ふざけるな。
【ウネリウネラから一言】
小林弘枝さんのメッセージは、市民の声を十分に聞かないで海洋放出に突き進もうとしている日本政府(と自民党)への抗議だと受け止めました。
前にも書きましたが、日本政府は2021年4月に海洋放出の方針を決めて以来、市民が参加できる公聴会を一度も開いていません。このような状況では、「ふざけるな」という気持ちになるのも無理はないと思います。
小林弘枝さん、ありがとうございました!
【御滝達雄さんのご意見】
ALPS処理水と言う名の原発汚染水の海洋放出に反対する
以下の理由で原発汚染水の海洋放出に反対します
1.ALPS処理水の中にはトリチウム以外の放射性物質が含まれている
2.トリチウムの危険性はトリチウム水と言う形で人体の細胞を構成したものがβ線を出した時に分子構造が壊れて細胞が壊れることである
3.増え続ける原発汚染水を止めずに海洋放出してもいつまでも続けることになる
4.風評被害云々と言うが実被害である
5.関係者の合意なく海洋放出しないと言っておきながら嘘をついている
【ウネリウネラから一言】
御滝達雄さんは海洋放出に反対する理由を箇条書きで示してくれました。ご指摘の5点はすべて大切なところだと思います。こういう様々な懸念点があるので、安易に海洋放出するのではなく、代替案を真摯に検討せよと言いたいのです。
御滝達雄さん、ありがとうございました!
【佐藤裕三さんのご意見】
処理水(汚染水)放流に反対
他の国も放流していると言っているが、事故を起こしている原発ではない。
日本はメルトダウンしている原発の汚染水だ。同じように考えることなんぞできない。放流での風評被害ではなく、汚染水を流すことの実害が発生する。
【ウネリウネラから一言】
日本政府が海洋放出しようとしているのは、メルトダウンしている原発の汚染水である。ここがポイントですよね。多核種除去設備(ALPS)で処理したとしても、さまざまな放射性物質が残ります。このことを忘れてはならないと思います。
佐藤裕三さん、ありがとうございました!
関連して国際環境NGO「FoEジャパン」のウェブページを紹介します。【Q&A】ALPS処理汚染水、押さえておきたい14のポイントです。海洋放出の問題について、さまざまな角度から分かりやすく解説していると思います。ぜひご参照ください。
皆さまのご意見を募集します
海洋放出問題について、皆さまのご意見を募集します。長いものも短いものも、海洋放出を支持する声も反対する声もすべて歓迎です。お待ちしております。
※いただいたご意見に対しては、ウネリウネラから掲載の可否を聞くメールを送っています。メールで直接意思確認できた人のみ、サイトへの掲載・編集作業をしています。もし「投稿したのにメールが来ない」という方がいましたら、恐れ入りますが、uneriunera@gmail.comにご一報ください。
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