落書き帳 コオロギ
この夏のある日のこと。 学校帰りの長男が、虫カゴを片手にぶら下げていた。 カゴの中をのぞくと、小さな虫が一匹いた。雑草や枯れ葉のすき間に、黒ずんだべっこう飴のような色をしたそのからだを、潜りこませていた。 「コオロギだよ。友だちと空き地...
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