【新刊情報】『Manufacturing Consent ー原発事故汚染水をめぐる「合意の捏造」ー』

新着情報

原発事故汚染水の海洋放出(投棄)について、私(ウネリ=牧内昇平)なりの視点で本を書きました。今週半ばには実物をお届けできる見込みです。ご関心ある方は下のリンクからお申し込みください。

Manufacturing Consent―原発事故汚染水をめぐる「合意の捏造」―
原発事故汚染水の海洋放出“ 前夜”一体何があったのか? 2024年夏、日本政府と東京電力は福島第一原発にたまる…

Amazonや楽天ブックス、全国の書店でもお求めいただけます。

【版元ドットコム書誌情報】https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784991174629

本の内容はこんな感じです。

原発事故汚染水の海洋放出”前夜” 一体何があったのか?

2024年夏、日本政府と東京電力は福島第一原発にたまる原発事故汚染水の海洋放出を始めた。
当初は国民の多数が「反対」だった海洋放出はなぜ強行されたのか?その裏には政府とマスメディア、大手広告代理店が一体化した「海洋放出プロパガンダ」があり、経済界を巻き込んだ「原子力ムラ」ならぬ「海洋放出ムラ」の存在があった。政府は結論ありきの有識者会議を開き、IAEAという「国際社会」に助太刀してもらった。原発事故の一番の被害者である福島の人びとの声は、そうした” 大きな力” によってかき消されていった……。
このまま忘れ去られてたまるか。
民主主義の基本は「話し合い」だ。政府・東電は市民たちとどんな話し合いをしたのか。そこに「民主主義」はあったのか? 
海洋放出問題を常に現場レベルで取材してきた筆者による調査報道&ルポルタージュの決定版。マスメディアが一切報じない「海洋放出プロパガンダ」、「福島パッシング(無視)」の実態を暴く。

昨年7月に同じ名前のブックレット(簡易的な本)を出しました。実際の投棄(放出)が始まる前に「合意の捏造」の実態を知ってもらいたかったのです。そのブックレットが完売したこともあり、7月以降のことも書き加えた完成版を出すことにしました。※残念ながら、投棄(放出)が始まってからも「合意の捏造」は加速しています……。

なぜ、本づくりなのか?

私は「本」という、手に取れる形にすることにこだわっています。「後世に残したい」という気持ちが強いからです。

東京電力福島第一原発の事故によって生じた汚染水の海洋投棄(放出)をめぐっては「合意の捏造」と言える行為が続いたと考えています。一方で、政府によるでっちあげ行為を看破し、抗議の声を上げる人々がいたことも事実です。しかし残念ながらマスメディアはそうした事柄を十分に報道していません。

事故で生じた放射性物質を「故意に」海へ捨てる行為はこのままいけば30年、40年と続きます。その時代を生きる人たちが事の起こりを調べようと思ったら、まずは当時の(たとえば2023年夏の)新聞や官報を読むことでしょう。しかしそこには「合意の捏造」というアングルは提示されていません。

数十年後のネット言論環境がどうなっているかはよく分からないので、このサイト「ウネリウネラ」がいつまでも閲覧できるという保証もありません。だから私は「本」という形で書き残したいと考えました。

たとえば今の子どもたちが大人になった時、「現代史のB面」としてこの本を手に取ってくれることが私の願いです(もちろん今の大人の方々にも読んでいただきたいですが……)。200ページくらいで、すいすい読める内容だと思います。

今回もブックデザインはすべてウネラ(竹田麻衣)が担当しました。おどろおどろしい表紙デザインは必見です!

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