この道を行く。~いわてレインボーマーチ~

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 5月14日、岩手県盛岡市内で「いわてレインボーマーチ」が開催されました。MARCH THIS WAYをスローガンにかかげ、約170人が市内を練り歩きました。過去最多の参加者数だったそうです。写真を中心に紹介します。(ウネリウネラ・牧内昇平)
※写真の合い間に、マーチの前後に参加者たちが行ったスピーチの一部を挿入しました。各写真とスピーチ話者は対応しておりません。


いわてレインボーマーチは2018年の立ち上げから5年目のパレードになりました。活動を通じて社会が変わっているのを感じます。ただ、社会の中にはまだ差別や偏見が残っていて、つらい気持ちになる方もいると思います。どうしても、「自分って一人なんじゃないか」と感じる人もいると思いますが、今日こうして集まったような多くの仲間たちもいるということを、思っていただければうれしいです。



青森・三沢の米軍基地から来ました。三沢基地内のLGBTQの当事者とアライを結ぶ安全な場所づくりをしています。

東北のろうLGBTの団体をしております。聴覚障害者同士や東北にあるLGBT団体と交流を深め、差別や偏見にとらわれない社会を目指しています。とにかく今日のパレードを楽しみたいと思います。

いまたぶんトランスジェンダーは最大のピンチな状況に追いやられています。日本政府はなんとかして、トランスジェンダーだけは差別できるような条項を残して法律を通そうとしています。日本は憲法14条で差別を禁止しています。国はあらゆる差別を禁止しなければいけないという責務を持っています。私たちは今の状況を打破するためにあらゆる手段を考えています。



私は2年前、16歳の時にいわてレインボーマーチに加わりました。私はその時から変わらず言い続けていることがあります。それは、誰もが好きな人やものを「好き」と言える社会にしたいということです。そして活動を始めたあの日から大きく変わったこともあります。それは、今私のスピーチを聞いてくれている「あなた」がいるということです。

この社会は私だけが独り言を言っても、何も変わりません。言葉を受け取ってくれている「あなた」がいないと、変わらないからです。愛するものを愛せるように。ほんの少しでいいです。考えてくれませんか? 心のすみに私や私たちの思いをそっとしまっておいてくれませんか? 

私が願う「愛するものを愛せる社会」、それはきっと自分自身の素直な気持ちをそのまま受け入れることだと思います。自分自身を愛することからすべては始まると思います。私は私なりの最大限を尽くして変えたいと思います。変わったことも変らないことも大切に抱いたまま、愛するものを愛せる社会をあなたと生きていきたいです。

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