北海道の釧路赤十字病院(釧路市)の新人看護師だった村山譲さん(当時36歳)は、2013年9月、自ら命を絶ちました。
遺書にはこう書いてありました。
〈「お前はオペ室のお荷物だな」と言われて確信しました。成長のない人間が給料をもらうわけにはいきません。本当に申し訳ありません。〉
我が子はなぜ、死なねばならなかったのか。職場に原因はなかったのか――。譲さんの両親は裁判を起こし、真実を求めて闘い続けています。
両親が起こした裁判は、譲さんの死を「労災(仕事が原因)と認めよ」という裁判です。今年3月15 日に言い渡された釧路地裁判決は、両親の訴えを認めず、「労災ではない」という判断を示しました。
譲さんの両親はあきらめず、札幌高裁に控訴しました。その控訴審の第1回口頭弁論が、明日10月18日(火)15時30分から始まります。
ぜひ皆さん、裁判の動向に注目してください。
裁判の支援を求めるリーフレットにあった、譲さんの母、村山百合子さんの言葉を紹介します。
大切に育ててきた子どもに、このような悲しい最期を迎えさせてしまったという事実に、毎日苦しんでおります。手足を引きちぎられたような、言葉に表せない辛い毎日です。譲が仕事を原因として極限まで追い詰められ、看護師としての夢を途中で諦めなければならなかったという真実を裁判で明らかにすることで、譲の名誉を回復し、これからの新人看護師が安心して安全に働くことができるような職場環境に少しでも近づけたいと思い、頑張り続けてきました。どうか、(裁判所には)公正なご判断をいただけますようにお願いいたします。
譲さんの両親は「公正な判決を求める署名活動」をしています。ご関心ある方は下のリンクを開いてください。
「釧路赤十字病院・新人看護師自死事件」についてもっと詳しく知りたい方は、以下の記事を読んでください。
※本記事のトップ画像は「新人看護師村山譲さんの労災認定を支援する会」作成のリーフレットの一部です。
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