東京電力福島第一原発事故で発生している汚染水の海洋放出について、読者の皆さんからいただいたご意見を紹介していきます。ぜひお読みください! ※トップ画像は宮城の海
【かなちゃんままさんのご意見】
福島原発事故の汚染水は通常の原発のトリチウム水とは違う
原発事故が起きるまで、通常の原発からもトリチウム水が放出されているとは知らされてなかったように思います。トリチウムという言葉も原発事故が起きて、それを肯定化するために使われているように思えてなりません。しかし、原発事故の汚染水は通常の原発のトリチウム水とは別物です。
基準値を超えるトリチウムが残っているだけでなく、他の放射性物質の値も大きく、薄めて流すしかありません。しかも、地下水の流入を止められない現状では、いつになったら放出が終わるのかもわかりません。だから、早く流したいのです。流しはじめても、いつまでも汚染水はなくなる展望がないですから、また変な根拠を持ち出し、いつか濃度を上げるのではと思えてなりません。
忘れたいこともたくさんありますが、忘れてはいけない現実に多くの人が目を向ける必要があります。いろんな角度から疑問をたくさん出しあって、おかしくない?って、立ち止まることが必要です。そういった意味でウネリウネラさんの発信は大事に思えてなりません。
【ウネリウネラから一言】
〈原発事故の汚染水は通常の原発のトリチウム水とは別物〉とのご指摘、その通りだと思います。
〈地下水の流入を止められない現状では、いつになったら放出が終わるのかもわかりません〉というのもその通りです。汚染水の発生量は徐々に減ってきているようですが、地下水だけでなく雨水の問題もあり、完全にゼロにするのは今のところ難しそうです。
そうすると、海に流しても陸上のタンクが思うように減らないというような状況も、あるかもしれません。その時に、政府・東電が「放出する汚染水中のトリチウム濃度を上げます。ご理解いただくしかない」なんて言い出したら、大変困ります。
原稿のやりとりの中で、「かなちゃんまま」さんは「生活者の感覚から疑問を提起している」と書いてくださいました。発信に感謝します。かなちゃんままさん、ご意見ありがとうございました!
【Curiosityさんのご意見】
汚染水は10万年以上出続ける 要点のみ記述します。 イチエフの炉心下を地下水が流れる限り、汚染水が出続けます。メルトダウンした核燃料デブリを取り出すことが、あと30年で終わるはずがありません。取り出しても、人間が即死する放射能レベルの廃棄物を引き受けるところはありません。 ということは未来永劫、汚染水が止まらないということです。 山側一面だけの凍土壁で流入する地下水を止められるわけがありません。ではどうすればよいか? イチエフ全体を、コンクリートバスタブにすっぽり入れるしかないでしょう。 多分予算がかかりすぎるということで、凍土壁でごまかしてきたのですが、未来永劫解決しない以上、いくらカネがかかってもバスタブ方式に切り替えるべきです。 その場合でも、炉心直下の底蓋をするのは難しいのかもしれません。凍土壁を、電力消費のないコンクリートにし、今よりも深くして、少しでも炉心に地下水が流れ込まないようにするという次善策もあるかもしれません。 ただ、今のままのアルプス処理で海洋放出を続けるのはあまりにも安易です。環境放射能レベルが上がり続けて、ガンや奇病が増え、国内のみならず人類滅亡に至らないよう、世界中を巻き込んだ議論になることを期待しています。
【ウネリウネラから一言】
Curiosityさんも汚染水が出続けている点を心配しています。「イチエフ全体をコンクリートバスタブにすっぽり入れる」というご提案でした。いろいろなアイデアを検討すべきだと思います。「世界中を巻き込んだ議論になることを期待」。その通りだと思います。
【大石Sさんのご意見】
これから何十年のランニングコストは?
この数字はイニシャルコストで長年の放出に対する継続的な設備の管理、メンテナンスなどの費用を考えると固めることがベターではないか! また地震が発生した時に設備が損傷した場合に今回の条件を満足できるのか?
【ウネリウネラから一言】
大石Sさんは海洋放出のコストについて書いた記事への意見をくれました。
ウネリウネラは「お金がかからなければいい」と考えているわけではありません。経産省が「リーズナブルなのは海洋放出だ」と世論誘導しようとしていた点を問題視しています。
〈地震発生時に設備が損傷した場合に今回の条件を満足できるのか?〉というご指摘もその通りだと思います。新たな自然災害が発生した場合のことも考えて、保管方法などを検討すべきでしょう。
大石Sさん、ご意見ありがとうございました!
みなさんの意見を募集します
海洋放出問題について、皆さまのご意見を募集します。長いものも短いものも、支持する意見も反対する意見もすべて歓迎です。お待ちしております。
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