先月マガジン9に発表した文章

先月ごろ、憲法と社会問題を考える「マガジン9」の編集者の方から、

「選挙でどんな人に投票するのか、何でもいいから書いてほしい」と頼まれました。

とても時季外れではありますが、なんとなくその時に書いた文章をアップしたいと思います。

文章が掲載されたのは以下のサイトです↓


マガジン9に発表した文章「どんな人に投票するか」

「ウネリウネラ」は、公私両面のパートナーであるウネリとウネラによる物書きユニットです。私たちには子どもが3人います。家族にとって大事な決断をするとき、必ず子どもたちとも話をします。正直に、親たちが考えていることを包み隠さず伝え、子どもたちにも納得してもらってから行動に移すようにしています。

たとえば私(ウネリ=牧内昇平)は昨年新聞社をやめました。その際は「会社でとても嫌なことがあり、自分の大切な人がとても傷つけられた。それが許せなくて会社をやめるんだよ」と話しました。子どもは子どもなりに理解し、納得してくれたと思っています。

何事をするにも、子どもに正直に話そうと思ったら、恥ずかしいこと、曲がったことはできなくなるように思います。大人の場合、こちらがなんとなく言い淀めば、相手も事情を察して追及しないでおいてくれますが、子どもの場合そうはいきません。「なんで? なんで?」という話になります。たとえば、会社を辞めるかどうかという時に、もしも「大切な人が傷つけられたけど、給料がほしいから会社は辞めない」と話したら、子どもは絶対納得しなかったでしょう。

子どもが納得しないのは、「暴力」や「嘘」「自分勝手」など、嫌なものの存在を感じ取っているからでしょう。私は、子どもたちと話し合うことで、私自身の行動にそういった嫌なものが混じっていないかを確認するようにしています。(そのプロセスを軽んじた結果、手痛い失敗をすることもしばしばですが……)

いま、政治について見聞きすることには、「これって子どもは絶対納得しないよな」ということが多いように思います。

「ほかの党の人は大反対しているけど、あの人たちは何をしても文句を言うんだから、反対意見をきちんと聞く必要はないよ。うちの党は数が多いんだから一方的に法律をつくっちゃえばいいんだよ」

「学術会議っていう偉い学者さんの会議があって、学者たちの間で会議のメンバーを選んで、それを政府がオーケーする仕組みがある。でも今回は学者たちが選んだ105人のメンバーのうち、6人は『会議に入っちゃダメ』って言ってやったんだ。ダメな理由は教えないよ。そっちのほうが相手は困るからね」

「コロナが怖いから多人数で食事したりお酒をのんだりしたらダメなんだ。自粛すべきだよ。でも、総理大臣は芸能人やスポーツ界の偉い人たちと8人でステーキを食べるんだ。だって政治家はしょうがないよ。会食が仕事なんだから」

こんな風に話して、子どもは納得するでしょうか。しませんよね。「子どもが納得しないこと」を一掃できた時、政治はもっと、みんなが納得できるものになると思います。

では、選挙でどのような人に投票したいか。私たちは、やはり、子どもたちと接する時の経験からヒントをもらいます。ふだんはあまり子どもたちを叱りたくないと思っていますが、それでも子どもが以下のような振る舞いをしていたら、見過ごさず叱るようにしています。

・怒鳴る。

・自分の考えを一方的に押しつける。

・会話中にほかの人の話をさえぎる。

・相手を馬鹿にしたり傷つけたりする。

これと同じようなことをしている政治家が結構たくさんいますので、そういう人には投票しません。こういう人たちが集まって行う政治は、「暴力」や「嘘」、「自分勝手」がはびこる政治になると思います。

ということで私は、①「子どもが納得できないこと」をする人、②「子どもがやっていたら叱る必要があること」をする人、には議員になってほしくありません。言い換えれば、①②のような行為とは無縁な人、100%無縁とは言えなくても、そういうものから遠い存在であると感じられる人に、投票したいと思います。

(ウネリウネラ・牧内昇平)


おわりに

自分で読み返してみて、なんだかいつも同じようなことを書いている気がします。でも、「子ども」を基準に考えるのは何事においても大切なことだと思うのです。

マガジン9の当該コーナーですが、私のような無名ライターだけでなく、有名な人も書いています。総選挙は終わりましたが、まだの人はぜひ読んでみてくださいませ。

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