【新潟市水道局職員自死事件】ご遺族の言葉

報道

判決確定に際して、亡くなった男性の妻Mさんがコメントを寄せてくれました。以下に紹介します。

【Mさんの言葉】

最愛の夫を15年前に突然亡くしました。 水道局には猛省して欲しい。心からの謝罪を求め、闘い続けてきました。

昨日、12月8日の24時、夫に『裁判は終わったよ』と報告しました。息子や娘には、「心配かけたね、迷惑かけてごめんね。今までありがとう」と言いました。

判決が出る前から弁護団の先生方と協議を重ねていました。私の強い思いから、勝訴判決の場合当方からは控訴しないことを決定しておりました。

ですが、勝訴判決の後でも水道局が反省しておらず、心を痛めておりました。

水道局の態度が変わらない、今後の再発防止策も望めない、付帯控訴をするしかないのか。非常に悩みに悩みました。「このままでは、またパワハラが起きてしまう」。そうしたら、また私たちのような遺族、そして、また夫のような人が現れてしまうと感じ、悩みに悩みました。考えれば考えるほど結論が出ず、悩み苦しみました。

過去の判決を調べると、地裁で過失相殺が5割だったとしても、高裁では過失相殺を適用しない例がほとんどです。高裁では、パワハラは認定されると思います。

しかし高裁でパワハラが認定されたとしても、水道局の態度が変わるとは思えません。また私自身この15年間、水道局に傷つけられてきました。生涯、癒えない傷を負っています。もう、これ以上傷つけられたくない、もうこれ以上傷つけられたら耐えられないという思い、夫に心配かけたくないという思いと同時に、強い恐怖心を抱いているため、裁判に終止符を打つことに決めました。

これからは新潟市民の一人として水道局の姿勢を問いただしていきたいと思っているところです。よろしくお願いします。ありがとうございます。

(おわり)

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