【ご意見ご感想】伝承館は何を伝承するのか~伝承館と請戸小学校の迫り方~

報道

「東日本大震災・原子力災害伝承館」(伝承館)と震災遺構「浪江町立請戸小学校」について3月16日に比較しました。

伝承館と請戸小を同じ日に見た笠原眞弓さんが感想を書いてくださったので紹介します。

【笠原眞弓さんからのメッセージ】

伝承館と請戸小学校の迫り方

双葉町の伝承館と震災遺構の請戸小学校を同じ日に続けて見た。
まず伝承館。キレイすぎて違和感あるが、それなりに涙腺を刺激してくる。
ところが、最後に2度とこのようなことがないようにするには、どうしたらいいですか?というとぼけた質問が!
原発やめるしかないでしょう。そして、避難訓練でしょう!
なんだか見ていて疲れた。


請戸小学校は実物展示なので迫ってくる。しかも時系列。
あっ、こんなふうにメチャメチャになったんだ!
この壁の白いのは何かなぁ!
あっ構造壁と上の化粧壁を止めていた部分なんだ!
これが剥がれた痕なんだ。
子どもたちは、崩れたり水没を目撃する前に逃げたんだ。よかった。
でも、どんなに怖かったか?
あそこまで走ると、どれくらいかかるのか?
逃げながら、怖かっただろうね!
先生もはじめての経験で、自分の持っているあらゆる思考を動員したよね!
など、泣きながら共感しながら…。そして、絵と文のリアリティ。

寒かったね! 怖かったね!
人間の判断って、本当に大事だね!
共感と共にまるで追体験しているようで、身に染みた。

【ウネリウネラから一言】

笠原眞弓さんの文章は、請戸小の震災遺構としての迫力を伝えてくれているように思います。確かに、私も請戸小を訪れた時、ああやって徐々に津波の被害の大きさを思い知り、その時学校にいた人たちの緊迫感を少しだけ共有したように感じました。

とても臨場感のある文章で、感服いたしました!私はこういう書き方できないなあと、学びながら読ませてもらいました。

笠原さん、ご投稿ありがとうございました!

引き続きみなさんからのご意見をお待ちしております。

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