ウネラです。しぶとく書き続けている「コロナに負けそう」、とうとう4回目となりました。今回の内容は、特に書かなければと思っていた問題ですので、ご一読いただければうれしいです。
私には持病が二つあり、常時通院加療が必要な状態です。
といっても、一見してわかるようなものではない(これがことを複雑にすることもある)のですが。
①精神科
ここでは主にトラウマ、うつ状態についての治療をしています。
症状はいろいろとあるのですが、日常生活に最も支障が出るものとして「睡眠障害」があり(これは②にも関係するのですが)、入眠を補助する薬は今のところまだ欠かせない状態にあります。
②脳神経科
これは、若いころからの持病で「てんかん」の治療をしています。
てんかんと一言にいっても様々な種類がありますが、特に私は「光過敏性」のてんかんにあたると言われています。(「ポケモン事件」などをイメージしていただければわかりやすいでしょうか。若い方々はもうご存知ないかもしれませんが…)
定期的に脳波を測定し、適切な服薬治療を行っていれば、多くの場合、発作を抑えながら通常の日常生活を送ることができます。
ただし、睡眠不足や過度のストレス、私の場合は強い光刺激が発作の誘因となるため、そのような状況下におかれないことが重要となります。
幸い私は意識消失等の大発作を起こしたことはないのですが、脳波を測定するとやはり不安定な波が発現するため、現在も通院、服薬加療が必要です。
てんかんについては、いまだに社会の理解が進んでいるとは言えず、大いに偏見があると感じています。
私自身、以前勤務していた会社では、ある時から社用での車の運転を禁止されることとなりました。これは業務上、大変な支障の出ることで、当時もっときちんと抵抗すべきだったと後悔しています。
私自身はてんかんの既往を申告した上で運転免許を取得し、現在も日常生活において、運転をしています。症状の軽重や適切な通院治療、服薬の有無等が考慮されずに「禁止」という措置をとられたことは、権利侵害に相当するのではないかと、今にして思っています。
このような経緯があり、少々長く個人的な病気について説明してしまいました。失礼しました。
先にもお話した通り、私たち家族は、3月に引越しをしました。
それによりずっとネックになっていたのが、私の通院問題でした。
①、②いずれも紹介状を書いていただいた上で越してきたわけですが、時勢が時勢だけに、また首都圏からの移住だったこともあり「医療機関にかかっていいのか」という迷いがありました。
②のてんかんに関する薬については、上限の90日分処方してもらうことが可能でしたが、①の精神科での私の使用薬には、そこまで長い期間まとめて処方してもらうことができない種類のものが含まれていました。
なので、引越し後一部の薬については、実際的に足りなくなるという状況まで追い込まれてきました。
そもそも、精神科については、新しい主治医にかかることへの抵抗感もとても強く感じていました。紹介状があるとは言え、自分のトラウマを話すことが負担だからです。
これまで何回もの転院を経験していますが、その間、主治医との相性というか(私自身に原因があるのかもしれませんが)通院により傷を深くするようなこともありました。
ですので、新しい医療機関にかかることに対し、臆病になっているところがあります。
また、コロナによる世の中の状況の変化によっても、不安感は高まりました。
これ以上詳しく述べるのもはばかられるので、ここらへんにしておきますが…
先に述べた通り、眠れなくなってしまうと実際的に危険な状況が訪れます。それでもどうしても医療機関にかかる勇気が出ない。怖かったのです。
ある日、見かねたパートナーのウネリさんから
「ウネラさん、あなたは『要・急』ですからね」
と言われました。この言葉が、私の背中を押してくれました。
コロナの危機の中でくり返される「不要・不急」という言葉に、私は相当とらわれていたと思います。
「不要・不急」とは、まさに私の存在そのものではないか。
そこまで思っていました。
ただ、それは大げさなことではなく、このような考えに陥り苦しんだ人は数知れないと思っています。
一部メディアでは有名な学者の方が「人間、不要・不急」というような内容の長い文章を、私とはまったく逆の「陽」なトーンで書いていらっしゃいました。
その時、心が冷たくなっていった感覚を、忘れられません。
なんだか、呑気なこと言ってられていいですね、と虚しく感じました。
愚痴っぽくなり、話が逸れてしまいましたが、私は意を決し、福島市内の精神科を受診することにしました。
そこでの出会いが、私にとっては大変良いものとなりました。
「なぜここへ早く受診しなかったのか」
そのような気持ちになったのははじめてでした。
私は特定の医療機関や治療方法に関して、ほかの方に勧めるということをしないと決めているので、これ以上語ることは控えます。
ただ、精神科については治療の限界というか、今後の通院や回復そのものに対する懐疑、迷いのようなものが強くなっていたのですが、今回の主治医は少なくとも、信頼してしばらく治療を継続してみようと思える方でした。
くり返しになりますが、これは私の個人的な体験であり、けして一般化できることではありません。
ただ、精神的に閉じこもっていきがちな私ですが、家族に支えられて「受診」に踏み切ったことで、少し良い兆しが見られた、というささやかなご報告でした。
それをこんなに長々と……毎度の駄文、失礼いたしました。
一方で、今後予想される再流行の際に、この問題をどうしていくのか、課題も残っているので、今後もいろいろと考えていきたいと思います。
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