みつける ~ユリ・シュルヴィッツ『ゆき』を読んで~
雪が降っているのを最初に見つけるのは、いつも、こどもたちである。 大げさではない。本当のことだ。 今年も雪が降った。 朝起きると、ベランダにうっすらと白く積もっていた。 私はそんなことにお構いなく、書きものをはじめた。 […]
雪が降っているのを最初に見つけるのは、いつも、こどもたちである。 大げさではない。本当のことだ。 今年も雪が降った。 朝起きると、ベランダにうっすらと白く積もっていた。 私はそんなことにお構いなく、書きものをはじめた。 […]
10月15日に、哲学者の森岡正博さんの最新刊『生まれてこないほうが良かったのか? 生命の哲学へ! 』(筑摩選書)が刊行されました。 私はこれまで森岡さんの哲学から学ぶものが非常に多く、それをもとに考えることが「生きる […]
いま、「反出生主義」という考え方に関心をもっています。「反出生主義」とはなにか。難しいですが、ざっくり言うと “自分は生まれてこないほうがよかったし、今後子どもをつくるつもりはない” という考え方だと思います。それを展 […]
私の母の実家は、高知県高知市にある。 私たちきょうだい3人がまだ小さかった頃、母は春や夏の休みになると、しばしば高知に帰省した。1週間くらいは滞在しただろうか。仕事で忙しい父は東京に残った。今思えば、子ども3人を連れ […]
ウネリ:俳人の池田澄子さんが新しい句集「此処」(朔出版)を発表しました。感銘を受ける内容だったので、今日話をしたいと思います。 ウネラさんはこの句集を読んで、まど・みちおさんの詩「くまさん」のことを思ったそうなので、そこ […]
折にふれ開く、美しい詩画集です。 長田弘の詩と、クリムトの絵が、共鳴しているというのでしょうか。 30代前半に買った本ですが、年を取るにつれて、開くことが多くなりそうな、そんな本です。 かしこまった追悼のための「式」がほ […]
ある冬の夕方、保育園に通う息子たち(次男と三男)を迎えにいく途中、遊歩道でふと足がとまった。道の脇には大人の腰丈くらいの木が並んでいる。葉をうち枯らし、薄茶色の枝をむきだしにしている姿は、どこかもの寂しい。なんて思ってい […]