「映画から考える3・11」第4回:自主避難する、しない 選択を迫られた人々 『たゆたいながら』

福島

 ご好評いただいていると信じております、連載「映画から考える3・11」(マガジン9)です。第4回は特に要注目です。知る人ぞ知る名作『たゆたいながら』について、フォーラム福島の阿部泰宏支配人に語ってもらっています。

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 詳しくは、記事本文を読んでもらいたいのですが、この作品は福島市が舞台です。福島県は、太平洋側から「浜通り」「中通り」「会津」の三つの地域に分かれていますが、福島市を含む「中通り」は、風向きの影響で放射性物質が流れ込んできたにもかかわらず、避難指示が出ませんでした。

 「中通り」に住む人びとは「自主避難するか、地元に残るか」の選択を迫られました。揺れる気持ちを抱えて暮らす人々を撮ったドキュメンタリーが、本作品です。

 ほかならぬ阿部さんはずっと福島市在住ですし、私も今春からではありますが、福島に住んでいます。とても思い入れのある作品なので、今回は特別に前・後編に分けて配信することになりました。ぜひお読みください。

 この作品、実は商業公開されていません。なんと当時大阪芸術大学の学生だった阿部周一監督が、卒業制作として撮った作品なのです!(フォーラムの阿部さんの家族ではありません。)阿部周一監督はもともと福島市民で、3・11後に自主避難しました。自主避難の当事者としての思いを、作品に託したそうです。

 この連載を読み、「実際の作品を観てみたい」と思ってくださった方、ありがとうございます。朗報です。阿部周一監督自身が、上映会の開催などの相談にのってくれるそうです。問い合わせは監督(shuichiabe1007@gmail.com)までお願いします。

 では、ぜひ記事本編をご覧ください!

 記事の後編は来週、アップします。マガジン9での記事配信に合わせて、阿部周一監督のメッセージを「ウネリウネラ」にて掲載します。お楽しみに!

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