保護者の声が、休園期間を延長させた

園児1人が新型コロナウイルスに感染してしまった福島市内の保育園についての続報です。

経緯

・4月3日 園児の父が発熱

・  9日 この日まで園児は登園

・  11日 父の感染が判明

・  12日 園児の感染が判明。

      市が記者会見。13~16日の4日間、保育園を臨時休園とする方針を発表。

保育園という、まさしく「三密」の場所で感染者が出たにもかかわらず、市は、ほかの園児と職員を濃厚接触者と判断せず、4日間の休園のみで、17日から保育を再開する予定でした。

私は市の方針に危機感を抱き、このような記事を書きました。

保護者の不安の声により「方針転換」

その後15日夜になって、市は「休園期間を延期する」と発表しました。

休園中に保護者への聞き取りを行ったところ、半数以上から「不安だ」という意見が集まったため、休園延長を判断したそうです。

休園の期間は、園児が最後に登園した9日から2週間が経過する「4月23日まで」となりました。

15日の午後8時に行われた記者会見に、木幡浩市長は来ませんでした。発表者は、保育行政を担当する「こども未来部」の幹部たちだけです。

重要な問題なのだから、方針転換は市長が自ら説明すべきだと私は考えました。

翌16日も市長の記者会見は設定されませんでしたが、役所内を移動中の市長に声をかけ、説明を求めました。

要点のみ、かいつまんで紹介します。

――休園期間の延長について、市長自ら説明を。

「保護者の不安を踏まえ、念には念を入れて休園を延長する判断に至った」

――今後、市内の別の保育園で無症状の園児への感染が判明した場合、どう対応するのか。

「今回のことを一つの事例として踏まえ、総合的に判断する」

以上です。

一人ひとりが声を上げることで、変えていくことができる

症状のない人からの感染拡大について、市には一層の危機感を持ってほしいと思いますが、ともかく、保護者、市民の側がきちんと「不安」「心配」を訴えることで、しかるべき期間が休園になる、という前例ができました。

これは、市民の声が行政に変化をもたらしたひとつの例だと思います。役所の対応が「おかしい」と思ったら、それに甘んじることなく、どんどん声を上げることが大切ではないでしょうか。

感染してしまった父子は17日現在、いまだ入院中です。大事に至らないことを切に願っております。

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