【原発事故汚染水海洋放出】みなさんの声⑩「東京湾に流しましょ」「ファクトチェック団体にファクトを」「全原発廃炉決めたら海洋放出の話聞こうか?」「日本は責任を負い切れるのか」「熟慮を求めることに諦めすら感じる」「飲めない水なら魚に飲ませるな」「国民を見ていない」

新着情報

 東京電力福島第一原発事故で発生している汚染水の海洋放出について、読者の皆さんからいただいたご意見を紹介していきます。

※トップ画像は7月17日に行われた、海洋放出に反対する「海の日アクション2023」の模様


【明さんのご意見】

東京湾に流しましょ。
 安全だというなら、東京湾に流しましょう。福島原発の受益者は私を含め首都圏の住民です。東京湾までパイプラインを敷くなり、陸上、海上輸送するなり。東京湾沿いの首長も住民も拒否できることではない。飲料水適格基準以下であるなら、問題ないのではないか。

【ウネリウネラから一言】

 汚染水の問題を福島の人々だけに任せず、首都圏の人たちこそ本気になって考えよう。明さんはそう言ってくれているのだとウネリウネラは受け取りました。

 日本政府は(ALPSで処理した)汚染水を「安全だ。飲めるレベルだ」と言いつつ、法律上の制約があるとして、「福島第一原発の敷地の外には出せない」と言います。しかし、太平洋は敷地の外ではないのかという疑問も生じてきます。

 〈飲料水適格基準以下であるなら、問題ないのではないか〉という明さんのご指摘は、そうした矛盾を突いたものだと思います。

 明さん、ご投稿ありがとうございました!

【瀬川嘉之さんのご意見】

「ファクトチェック」の団体にも「ファクト」を

 重要な記事をありがとうございます。
 「ファクトチェック」の団体にも「ファクト」をお知らせするとよいと思いました。反応があって、また記事にされることを期待します。

【ウネリウネラから一言】

 瀬川さんは以下の記事について意見を寄せてくれました。

 IAEAの安全性レビュー報告書に対する、原子力市民委員会の批判的見解を紹介した記事です。同委員会の見解とは関係ありませんが、筆者は記事の末尾に「海洋放出の問題についてある団体がファクトチェックなるものを行っているが、政府やIAEAの資料ばかり参照しており、信頼性がない」ということを書きました。

 瀬川さんはそれに対して意見を寄せてくれました。確かに、その団体に原子力市民委員会の見解等を送ったほうがいいかもしれませんね。反応もいただけるかもしれません。検討してみます。

 瀬川さん、ご投稿ありがとうございました!

【樽酒トビさんのご意見】

東電の賠償原資

 ALPS汚染水の海洋放出後の汚染発覚や事故発生時等の賠償は東京電力らしいが、東電始め全国の電気料金上乗せして、払うんでしょ。福島第1原発事故発生時から現在実施してる料金の更に上乗せで。原発は本当に安価? ウラン資源も有限。あと何年分有るの? 国が原子力政策の誤り認め、日本の全原発廃炉決めたら、海洋放出の話聞こうか? 国と東電は、福1事故の反省足らん。福1事故後、全原発30km圏内を避難区域に指定したが、各原発誘致、建設時に住民に周知してなかった責任取りなさい。

【ウネリウネラから一言】

 樽酒トビさんは独特のリズム感が漂う文章で原子力政策の急所を突いてくれました。

国が原子力政策の誤り認め、日本の全原発廃炉決めたら、海洋放出の話聞こうか?

 この点が大切だと思います。ウネリウネラも以下の記事に似たようなことを書いております。(トビさんのように軽妙なタッチではありませんが…)

 樽酒トビさん、ご投稿ありがとうございました!

【石垣幸雄さんのご意見】

ALPS処理水の海洋放出反対
 ALPS処理水の海洋放出は、日本という国の破綻につながりかねない危険な行為だと思います。もし将来、それが世界の環境破壊、健康被害をもたらしたと立証されたら、その全賠償責任を負うのは日本であって、今回のIAEAの判断は何の助けにもならないでしょう。
 そのような事態になったとき日本はその責任を負いきれるのでしょうか? 負いきれるはずがありません。
 日本政府には、そういう事態もありうるということを意識し、慎重に判断して欲しいです。
 科学的に安全というなら、海洋放出する前に、少なくとも、海に見立てた大きなプールのようなところで実証試験を実施し、環境や生物に対する長期的な影響を観察すべきだと思います。

【ウネリウネラから一言】

 IAEAは「今回の海洋放出は日本政府の責任で行うものだ」と言っています。何か問題が起きても”頬かむり”だと思います。石垣さんが指摘する通り、とにかく慎重に、冷静に、検討しなければいけないことだと思います。

 東電は水槽の中にALPSで処理後の汚染水を入れてヒラメを飼育するなどしていますが、そんな実験で現実に起こり得ることを確認できるとは思えません。実験場で完全に太平洋を再現することなんてできるのでしょうか。海洋放出自体が”壮大かつ後戻りができない実験”になってしまうと思います。

 7月17日に福島県いわき市で行われた「海の日アクション」では、魚の研究に長年携わってきた鈴木譲・東京大名誉教授がこのように話していました。

生物の研究をやっていると「こうなるはずと思っていても裏切られる」なんてことはごく日常的にあります。

 こういう認識が大事なのではないかと思います。石垣幸雄さん、ご投稿ありがとうございました!

【寺西千秋さんのご意見】

海洋放出に反対です
 経産省とはいえ曲がりなりにも政府の一員ですから、利権者を適切に指導し長い目を持って国の発展に寄与することが求められ、利権者の側に立つべきではありません。事故を起こした当事者の東電と一体となって、電気料金の値上げなどを認可する行政には、利益相反の有無が厳しく問われるべきです。経産省が原子力規制員会と情報交換を行っているという報道もありましたし、現在の政府が従来私たちが考えてきたような責任を取る行動をすることもありません。IAEAはレポートを提出しましたが、その評価も定まっているとは言えないようです。今の政治には、熟慮を求めることに諦めすら感じていますが、安易に汚染水、処理水の海洋放出が行われることを強く心配しています。

【ウネリウネラから一言】

 寺西さんは経産省が「事故を起こした当事者の東電と一体となっている」と感じています。確かに、海洋放出の問題を取材していると、「経産省はどっちのほうを向いているのだろう?」と思ってしまう時があります。「国民のほうを向いている」と思わせてくれるような行動を求めたいです。

 寺西さんは「今の政治には、熟慮を求めることに諦めすら感じる」と書いていますが、こうして本サイトに投稿してくれているのですから、実際には諦めていないのだと思います。これからも熟慮を求めていきましょう。

 寺西さん、ご投稿ありがとうございました!

【ぽんたさんのご意見】

飲めない水なら魚に飲ませるな!
 とても難しい問題ですが、勝手に原発を動かしておきながら、福島に押しつけて解決しろと迫るのは、おかしい。

 飲めない水なら魚に飲ませるな。
 魚を口にする国民をなめるな!

 香港による水産物の輸入規制について遺憾に思う前に、日本政府の対応を遺憾に思う

【ウネリウネラから一言】

 汚染水の海洋放出に反対している国々があります。そういう国々を批判する前に、まずは海洋放出の代替案を真剣に検討するほうが先だとウネリウネラは思います。ぽんたさん、ご投稿ありがとうございました!

【いなかわさんのご意見】

原発

処理水海洋放出反対
原発反対
原発再稼働反対
今だけ金だけ自分だけで、
国民を見ていない未来を見ていない

【ウネリウネラから一言】

 いなかわさんからも印象的なお言葉をいただきました。「国民を見ていない。 未来を見ていない」というご指摘が大事だと思いました。

 いなかわさん、ご投稿ありがとうございました!

皆さまのご意見を募集します

 海洋放出問題について、皆さまのご意見を募集します。長いものも短いものも、海洋放出を支持する声も反対する声もすべて歓迎です。お待ちしております。

    コメント

    タイトルとURLをコピーしました