取材記事に入りきらなかったこと

報道

ウネラです。ご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、先日、朝日新聞在籍時代に遭った性暴力被害について週刊ポストの取材を受けました。

※性的な描写が頻出しますので、閲覧にはご注意ください。

https://www.news-postseven.com/archives/20220715_1773836.html?DETAIL (前編)

https://www.news-postseven.com/archives/20220715_1773843.html?DETAIL (後編)

編集者の方のご配慮でネット記事には載っていませんが、誌面には記者時代の写真も小さく載せています。

2020年にこちらで被害を公開して以降、依頼を受けて多くのメディアの女性記者に体験をお話してきました。しかし、「取材して記事にしたい」と申し出てくださったのは今回の週刊ポストの記者さんだけでした。
それも、2020年当時、体調の問題でお断りしたにもかかわらず、継続して問題に関心を持ってくださり、今回の記事化が実現しました。記事上では私たちの会社への調査申し立てとそれへの会社の回答も一部掲載しています。詳しい内容については通信UNERIUENRA#004で書きたいと思っています。

#003はこちら↓

記事内で私はこう言及しました。

「今でも新聞で性被害関連の記事をまともに読むのは苦痛です。私に起きた事件を知っている記者たちが何事もなかったかのように性暴力に反対する記事を書いていることに疑問を覚えますし、腫れ物のようにされて無視され続けてきたことへの無力感が強まります。
 私は今も尊厳を大きく傷つけられるような被害にあっている記者がいると確信しています。”夜討ち朝駆け”のような旧態依然とした取材手法を改めようとしないメディアは、端的に言って性被害を見て見ぬ振りをしているのではないでしょうか」

これが私の本心です。ただ、希望もあります。記事を読んだ若手記者数人(朝日内外)から、社内での葛藤や問題意識を共有したい旨の連絡があったのです。経験を話したことが無駄ではなかったと思えることでした。

以前にも言いましたが、私は組織としての朝日新聞に対しては非常に抵抗がありますが、個人の記者に対して恨みつらみの感情は特にありません。いまでも朝日新聞にいる現役の記者からの応答を待っています。

以下、今回記事には入りきらなかったけれど大事だと思っていることを書きます。

迷いましたが、今回以下の部分を有料公開させていただくことをお許しください。(極私的なことで、ある程度疲弊しており、特例的にこのような対応をさせていただきました。今後も記事は基本的に無料公開という方針です。ご理解いただけましたら幸いです)。

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