ウネリウネラ本をつくる⑩またしても、トンボ

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 皆さま、こんばんは。今日もうねりうねら、うねっておりました。

 こどもの保育園のお楽しみ給食で、なぜか「銀の食器」が出たそうです。こども曰く、「すげえ高級そうだった」そうです。ハーメルンに続き、ジャン・バルジャン……。

 それはそうと、うねりうねら。お昼前は東京のとある小学校の「リモート・ようこそ先輩」に招かれてお子さん相手に長広舌をふるい、お昼には酸辣湯麵を家で作って食べ、お昼過ぎにねむ田さんの印刷所を訪ねました。案の定、ねむ田さんは不在。代わりにルドルフさんが「Wao! 」と出てきてくれました。

 ルドルフさんは出現直後に「はい、これ」。例のサンコー(三度目の校正刷り)を渡しついでにもう一言。

「表紙カバーですけど、背幅を10ミリから11ミリに変えておいてくださいね。表紙の厚紙を巻き込むぶん、少し余裕をもたせるという意味で」

「あいよ」

「で、あとは確認してもらえば終了です。奥付の発行日を入力して、PDFファイルを返してくれれば、印刷に回します!」

 印刷に回します! 印刷に回します!

 この一言で心躍ったうねりうねらは、

「合点承知の助! お天道様が沈まねえうちにPDFを返してやるぜ。てやんでえ。べらぼうめ」と息巻いて、内実しっぽを巻いて引き上げてきました。

 引き上げてきたのですが、家に帰ると困り果ててしまいました。

 たかが1ミリ、されど1ミリ……。

 背幅(いわゆる背表紙の横幅)を1ミリ変えるのがとても難しい。こんなに難しいとは思わなかった。

 どこがどう難しいかを書くのは難しいですが、要するに道具の違い。ルドルフさんが「イラストレーター」を使うのに対し、うねりうねらは「インデザイン」。本づくり初心者のうねりうねらにとって、使い慣れない道具で背幅を1ミリ変えるのは至難の業なのです。

 この表現で分からない人のためにもう一度。要するに手持ちの武具の違い。ルドルフ愛用は矛で、うねりうねらは盾。両者が相打ち合って激しい矛盾。矛が盾を打ち破りそうな形勢となったのです。

 グイっと力を込めてなんとか「ムッシュ印刷所最強」の矛を押し戻したうねりうねら。手作業で目を白黒させながらイラストレーターの背幅を1ミリ、テキトーに直しました。

 そうしたら……。

 再び例のトンボの位置が、変わってきたではありませんか。

 トンボとは印刷の範囲を示す目印でありました。背幅を1ミリ広げたので、表紙カバーに使う紙全体の寸法が、また少しずれてしまったのです。こうなったらトンボも直すしかない。またまた手作業で目を白黒させながら、慣れないイラストレーターとがっぷり四つに組んだのでした。

 その結果は……。

 日没コールド。負けたのは盾のほうでした。

 ああ、しあわせの~ 

 今日のところはやめておきましょう。声が枯れて参りました。けっして金箔入りのお屠蘇でノドを枯らしたのではありません。そもそも問題は、背幅。トンボではないのです。「せはば」という歌謡曲は聞いたことがなく、長渕さんに聞いてもきっと分からないのです。

 そうそう。それはともかく、表紙カバーを直せばついに終了。近々、書籍発行日をお知らせできると思います。その時は、もっとまじめに。

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