新入学の季節だからでしょうか。1年前くらいに書いた「県立高校のタブレット端末」についての記事が読まれています。ペンネーム「反骨心」さんからご意見をいただいたので、読者の皆さんにシェアします。ぜひお読みください。
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【反骨心さんからのご意見】
題名:絶対おかしい。
うちの年収は620万円くらい。いわゆる低収入の世帯ではないけれど、この年収で暮らせるだろうか?
普通の私立4年生大学(近県)だと、仕送りやアパート代などを含めると4年間で1000万円かかる。
タブレット端末なんて、遊びにしか使っていない。
友達同士で動画撮影して夜中過ぎまでみている。高価なおもちゃです。
学校で整備して責任持って貸与。故意に壊したときは弁償する。
そういうルールではどうでしょうか。
視力低下などを心配します。
紙と鉛筆に感謝するべきだとも思います。
【ウネリウネラから】
タブレット端末が家計を圧迫するというご指摘、確かにその通りではないでしょうか。
「反骨心」さんのお子さんの場合、公立高校への入学時に実習などの諸経費として十数万円。それから制服を買うために約10万円かかったそうです。それらに加えて5万円くらいするタブレット端末を買うとなると……。それなりに収入のある家庭でも簡単に出せる金額ではないように思います。
文部科学省はタブレット端末を「文房具の一つ」と言っていますが、えんぴつや消しゴムに比べてあまりに高価な文房具ではないでしょうか。
もちろん、タブレット端末が必要な人はいるでしょう。えんぴつで字を書くのが苦手な人、黒板の字が見えない人、いろんな人がいると思います。その人たちにはタブレット端末が必要ですし、費用負担なしで使えるようにする必要があります。
しかし、全員が買いそろえる必要があるでしょうか? とウネリウネラは考えます。
「ブリコラージュ」というフランス語があります。「ありあわせの材料で工夫して物を作る、物を直す」ことだと理解しています(不十分な理解で恐縮ですが)。
一人ひとりに新しいタブレット端末を買わせるよりも、学校にあるもの、地域にあるもの、教員や生徒が普段から持っているものを使って、同じクオリティの学習をすることを考えたほうがいいのではないでしょうか。その際に生まれる「工夫」が、学習に面白さ、奥深さを与えるのではないでしょうか。
2024年度からは小学校のすべての教科書にQRコードがつくといいます。これはもちろん、タブレットなどのデジタル端末が1人1台持っていることを前提にしています。このような流れがはたしていいのだろうかと、ウネリウネラは考えてしまいます。
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