創作

creation

昔かいた絵本

 『たむたむ』竹田麻衣(2003年6月)


ウネリウネラ俳句 

花は葉に君にひと日のこと聞きて

ぺたぺたと触る絵本のかたつむり

睡蓮やそつと降ろさん子の寝息

こどもの日種に被する土黒し

のびちぢみのびちぢみせむ夏きたる

薔薇園やあらん限りの幸の果て

弁当の隅にがらんと夏は来ぬ

カンパネララ・カンパネラ緋鯉浮く

ほがらかや君に隣れる夏木立

一人づつさなぎとなりぬ夏蒲団

胡瓜には水をやるらし反抗期

日盛りやマリオネットの糸垂るる

ふるさとの朝にひらめく川蜻蛉

 春

ふきのとうまたおちょぼ口とがらせて

氷水に目覚めて青し春の蕗

雪解水いのち孕みて濁りけり

やはらかき紙に包めるつくづくし

ひざまずく懐かしさなり黄水仙

春の夜に開く切り花の切られ口(20190411フラワーデモ@東京)

車ごと浸かってゆきし春の宵

手遊びの指の間を木の芽風

蜜蜂の吸ひつきて底なき渇き

春の野に三人の子の立てこもり

注ぐ日を泡立ててゆく白き蝶

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