憲法と社会問題について考えるウェブサイト「マガジン9」で続いている連載「映画から考える3・11」です。今回は土井敏邦監督の『福島は語る』を紹介しました。
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第7回:福島の人びとの証言を聴く『福島は語る』(ウネリ・牧内昇平)
フォーラム福島では計3回上映しています。最初は2018年の8月に一日限定で上映しました。当時はまだ完成したばかりで配給会社がつかず、土井さんがご自分で映像素材を持って各地を回っていた状態でした。上映会を開いてみるとほぼ満席で、評判は…
この作品も必見です。パレスチナを長く取材してきたジャーナリスト、土井敏邦さんが、福島原発事故で被災した人たちに話を聞いて撮った証言ドキュメンタリーです。証言者は約100人におよび、「劇場版」作品には、そのうち14人が登場します。
「劇場版」で2時間50分(「完全版」は5時間20分!)ありますが、ずっと画面に引き寄せられます。証言から片時も気をそらすことができません。それくらい濃厚なインタビューになっています。
見ていて何度も、何度も、ため息が出ました。
私は映画を見ながら、あらすじを覚えるために記録することが多いですが、『福島は語る』のノートを開いてみると、ストーリーとは関係なく、自分の感想が赤字で書いてありました。
誰がこの責任をとるのか。誰もとれない!
なぜ、この人たちがこんな思いをしなきゃいけないんだ!
そういう思いを胸に刻み込ませてくれる作品です。
マガジン9の記事にも書きましたが、私はこういう作品こそ、双葉町にできた「東日本大震災・原子力災害伝承館」で上映し、みんなで語り合う時間を持つべきだと思っています。
企画はまだまだ続きます。ご期待ください!
コメント
ご無沙汰しています。かつて「戦争展」で取材いただいた埼玉の二橋(ふたつばし)です。いまは、日本機関紙協会埼玉県本部を定年退職し、もっぱら埼玉県平和委員会の活動をしています。もちろん「戦争展」はつづけています。その平和委員会でいまオンライン「ピースカフェ」という試みをおこなっています。「Zoom」アプリの使い方に慣れて、オンラインでも会議や学習会などができるようにとのねらいも兼ねて行っているものですが、技術的な話ばかりではなく多少は学習も取り入れようと、毎回15~20分程度の話題提供を盛り込んでいます。もし、牧内さんが「Zoom」できる環境にあり、かつお時間が許すようであれば、3月9日の火曜日、午後2時から3時の間で、15~20分程度、福島のいまを伝えていただけないでしょうか?3.11東日本大震災・原発事故から10年ということで、話題提供していただければと思った次第です。講師料などお支払いできるような企画ではないのですが、よろしければぜひお願いしたいと思います。
二橋元長 様
ご無沙汰しております。
ピースカフェの件、ぜひお受けしたいと思います。
追ってメールいたします。
よろしくお願いします。
牧内